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記事詳細:Detailed Article

報告書/ReportIT・エレクトロニクス応用/IT & Electronics

資料名 / Title

93-1

自動車走行のための情報処理・通信システムに関する試作研究(その5)

自動車が社会のシステムの中で、個人の生活に、また社会の経済活動に一層調和したものになることを目指して、近未来に関する自動車の情報化を円滑に促進する必要がある。本研究はこの考え方に沿って、自動車が具備すべき情報機能の検討、共通技術の洗い出し、標準化の方向を検討しようというものである。
今年度は、情報収集・処理系の機能の中で、情報の伝達、情報の蓄積・収集に焦点をあて、以下に示すテーマを取り上げ、将来の自動車での使用形態や環境を考慮したシステム技術の検討とそのためのツール作りを行う。

I 車体振動のパラメータ推定と制御への応用
 将来の自動車情報システムにおいては、通信用の送受信機をはじめ、車両の走行環境を計測する各種測定器などの車載機器が設置される。この場合、車両の凹凸の影響による車体振動により、通信品質、計測精度が劣化することが問題となってくる。これを解決する技術として、車体振動の影響のキャンセルがある。これにより通信品質および測定精度の向上が期待でき、情報システムの構築に大きく寄与することができる。
 このための方法として、車載機器と車体本体との間にダンパを挿入しアクティブ制御する方法が考えられる。アクティブ制御の代表的なものにスカイフックダンパ制御がある。スカイフックダンパ制御は、制御対象の絶対速度に比例した制御力をアクチュエータで発生することにより、制御対象の振動を理想的に低減させる方法である。
 本研究は、将来の自動車情報システムにおける車載機器の制振制御技術の確立のための基礎的な知見を得ることを目的とする。本年度は特に、雑音成分のみを検出するセンサがないためノイズキャンセル技術が導入できない場合において、運動状態の観測値から遅延時間なしに観測値誤差を抑圧し真値を推定するという方法の検討を行う。本年度の検討項目を以下に示す。

II 走路環境調査機能の研究(画像処理技術の応用に関する研究)
 近年、画像処理技術の運転環境認識への応用の進歩が著しい。これに伴い自動車交通の安全、効率の向上を目指した運転支援、自動運転技術の開発が活発化してきた。自動車が今後も有効な交通手段として認められていくためには交通安全、交通制御、運転支援などに関して飛躍的な機能、性能の向上を図り、安全、効率的、さらに快適な自動車を実現していく必要がある。そのためには自動車本体の高知能化がキーテクノロジの一つになるものと考えられる。
 これらの技術を開発していくためには、研究ツールとして、運転環境認識情報を収集する装置、および収集した情報を繰り返し同じ状態で再現できるようにデータ化するための編集装置が必要である。昨年度の、収集装置のプロトタイプ、および編集ファイルフォーマットの完成に引き続き、今年度は編集装置のプロトタイプが完成したので報告する。本ツールは、各種運転環境認識アルゴリズムを、実験室内で十分開発できるようにデータを作成するためのものである。その応用として、車速検出アルゴリズムの開発に本システムを適用した例についても報告する

III 走路環境調査機能の研究(車内データ伝送系の応答性評価)
 将来の高知能化走行においては、スーパースマートビークルシステム(SSVS)の調査研究でも指摘しているように、センサ、アクチュエータのインテリジェント化およびそれらに基づく協調制御が重要になる。高知能化走行を実現していく上で必要となる車両内のデータ伝送系、すなわち車内のLANの基本特性である応答性について、基礎データの収集と知見を得ることが重要と考えられ、本研究を実施した。
 将来の高知能走行においては、SSVSの調査、研究でも明らかにされたように、センサ、アクチュエータのインテリジェント化およびそれに基づく車両制御が重要になる。この場合、センサ、コントローラ、アクチュエータ、ドライバインタフェース間でのデータ伝送は大量となり、かつリアルタイム制御に十分な伝送応答性を満足する必要がある。さらに故障診断の導入、車外の運転支援システム、先行車や後続車との連携などを考慮すると、車内で送受される情報の種類と量は現在よりも飛躍的に増大するものと思われる。本研究は、SSVSの研究で示される高知能化走行を実現する上で必要となる車両内のデータ伝送系、すなわち車内LAN、さらにはシステムの将来の機能構成について基礎データの収集と知見を得ることが重要と考えて実施した。

種別 / Article Type

報告書/Report

資料名 / Title

93-1

事業種別 / Type of Business

補助(2007年~最新)/Subsidy

発行年月 / Date of Issue

1994/03

分野 / Field

IT・エレクトロニクス応用/IT & Electronics

分野詳細 / Detailed Field

研究開発/車載機器
ID:7957
 

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