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記事詳細:Detailed Article

Duoclieudongy Research Journal (2012~)環境・エネルギー/Environment & Energy

資料名 / Title

JRJ20190604 研究速報
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米国EPA基準を適用した我が国における光化学オキシダントの全国動態
Nationwide Characteristics of Photochemical Oxidant in Japan by using the US EPA National Air Quality Standard

早崎 将光
Masamitsu HAYASAKI

 日本で環境基準が定められている大気汚染物質6種のうち,現在でも環境基準が未達となっているのは,PM2.5と光化学オキシダント(以後,光化学Oxと表記.現在主流のUV測定法では,オゾン(O3)と同義)である.このうち,PM2.5は2009年に環境基準が新設され,設定後の数年間は環境基準達成率が低く,また時折発生するPM2.5高濃度現象がメディア等で取り上げられるなどしたため,大きな話題となった.ただし,環境基準達成率は次第に改善され,平成29(2017)年度ではほぼ9割の測定局で環境基準が達成されている.
 その一方で,光化学Oxについては,環境基準の設定(1973年)時から高濃度日が多発しており,近年でも環境基準達成率がほぼ0%で推移している.光化学Ox環境基準未達の要因は,大気中のOx濃度が基準の閾値を満たせないほど高いことであるが,判定の基準となる平均化時間と濃度閾値の両方に大きな原因があると考えられる.光化学Ox以外の大気汚染物質は,年間で環境基準の達成・非達成を判定する場合,日平均値が主に用いられる.それに対し,光化学Oxは1時間値をそのまま使い,たとえ1年間で1度でも閾値濃度(60 ppb)を超過するだけで基準未達となる.設定されている閾値濃度 60 ppb は,世界保健機関のO3閾値 (8時間平均値で100 µg/m3; 50 ppb)よりは高いものの,平均化時間で大きな隔たりがある.また,米国環境保護庁(US-EPA)が用いる閾値 (8時間平均値で70 ppb)と比べれば,平均化時間・濃度レベル共に厳しい条件である.国外で利用される環境基準と比べ,平均化時間が短く閾値濃度が世界的に見ても低い水準で設定されていることから,日本の光化学Ox環境基準は世界的に見て最も厳しい環境基準であると言える.
 このような,現状では著しく達成が困難と思われる光化学Oxの環境基準は,大気環境学会からの指摘などを受け,環境省でも改善に動き出しており,新たなる指標値を用いた光化学Ox動態調査がおこなわれている.新たな評価で用いられる光化学Ox指標値(以後,光化学Ox新指標値)はUS-EPAのO3環境基準とほぼ同一であり,現行の環境基準による評価とは別に試行適用した解析などもなされている.それら試行適用では,全測定局対象の新指標値での環境基準達成率や環境基準未達局のおおまかな地理的分布などが明らかとなっているものの,その季節性や経年変化などには言及されていない.
本研究では,これら試行適用例だけでは明らかでない項目を検討し,新指標値が新たな環境基準として導入された場合の我が国の光化学Oxの一般的動態を明らかにすることを目的とする.

We examined nationwide characteristics of photochemical oxidant (Ox) in Japan by using the US-EPA national air quality standard of ozone (O3). The attainment rate of Ox air-quality standard was only 3% in the latest period. Peak concentration drastically decreased around the Tokyo metropolitan area, but the frequency of high Ox concentration days increased in earlier seasons in the analysis period (FY2000-2018).

種別 / Article Type

Duoclieudongy Research Journal (2012~)

資料名 / Title

JRJ20190604 研究速報

発行年月 / Date of Issue

2019/06

分野 / Field

環境・エネルギー/Environment & Energy
ID:8046
 

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